設備の故障や隣人とのトラブルなど、賃貸物件入居中に起こりうるいろいろな問題の対処方法をまとめました。
困ったことが起きたら誰に言えばいいの?
管理会社に連絡をしてください。
管理会社とはその物件を管理している会社のことです。大家さんが直接管理をしている物件もあります。
管理会社は、賃貸借契約のときに取り交わしをした「重要事項説明書」に記載されています。賃貸借契約を結んだ不動産会社(仲介業者)とは必ずしも一致しません。
設備の故障も隣人の騒音も、とにかく賃貸物件に住むことによってなにか困ったことが起きたらまず管理会社に連絡をして指示を仰いでください。
自分だけの判断で対応することはできるだけやめておきましょう。
管理会社など必要な連絡先はスマホに登録しておくと便利です。
続いて具体的な対処方法を説明していきます。
設備の故障
お湯が出ないなどの設備の故障がおきたら、管理会社に連絡をしてください。
自分で勝手に修理を依頼しないようにしましょう。本来なら家主が負担する工事も負担してもらえない可能性がでてきます。
詳しくは設備が壊れたときの費用負担にまとめています。
隣室、階上など周辺住人へのクレーム
隣室のテレビの音がうるさい、上の階の歩く音が響くなど、集合住宅ですからさまざまな不満がでてくることはしかたがないことです。
入居者全員がほんの少し気をつければずいぶん住みやすくなるのですが、なかなか気付かない人もいます。
こういうときも管理会社に相談してください。
自分から注意することは避け、管理会社に間に入ってもらって管理会社から注意してもらうようにしましょう。
木造のアパートなどは音が響きやすいため、真上の階の騒音と思ったら斜め上の階の騒音だった、というのも珍しい話ではありません。過去には直接注意したことからトラブルになり傷害事件になったケースもあります。
自分は前に出ず管理会社を通して対応をすることが、快適な生活をおくるポイントです。
逆恨みを防止するため、管理会社に連絡をするときは、相手に注意をするときには自分がクレームを入れたことを秘密にするようにお願いをしておきましょう。
漏水事故
水漏れ事故を起こしたときも管理会社に連絡をしてください。
漏水事故の場合は、加入している火災保険で対応できますので、保険会社にも連絡をするようにしてください。
「保険とかよくわからないけど入居時に勧められるままに火災保険に入った」という人は管理会社のほうで保険の対応をしてくれると思います。
鍵の紛失
部屋の鍵を失くしたときも管理会社に連絡です。
入居者が失くした場合は、通常、入居者負担で鍵の交換となります。
鍵の紛失の対応はいくつかあり、ひとつは管理会社にある合鍵を借りコピーを作り使用する。これは合鍵を作るだけなので費用も安く済みますが、紛失した鍵が行方不明の場合、セキュリティ的に不安があります。
もうひとつはシリンダーを交換する方法です。シリンダーごと交換するので、紛失した鍵は使えなくなり安心ですが、費用は高くなります。
通常はシリンダー交換を勧められると思います。
紛失などではなく個人的な理由で鍵の交換をしたいときも管理会社に相談してからにしてください。物件の管理運営の関係で、管理会社に合鍵を預けるように指示されることが多いです。
最近は、デジタルキーなど実際の鍵を必要としない鍵も増えていて、鍵によって対応方法も変わってきます。
帰宅をして鍵の紛失に気付く、というパターンもないとはいえないので、鍵を紛失したときの対応方法を事前に確認しておきましょう。